サービス一覧

きもの工房 扇屋で主に取り扱っている着物修復サービスの一覧です。
しみ抜き、洗い張り、仕立て等お客様のお着物に最適なお手入れをご提案いたします。お気軽にお問合わせ下さい。

    ママ振袖・振袖のお直し

    今注目される『ママ振り』とは

    今注目される『ママ振り』とは

    近年よく耳にする「ママ振り(ママ振袖)」とは、おばあさまやお母さまなどのご家族が成人式などで着用された振袖を、娘さん、お孫さんが世代を超え受け継いで着用する振袖のことをいいます。

    では何故、『ママ振り』が注目されているのでしょうか。それは、振袖は晴れ着であるという事が大きな理由のひとつと考えられます。

    晴れ着とは、成人式や結婚式、お正月やお祭りといったハッピーな日に着用される衣装です。振袖を受け継ぐ事は、幸せのバトンの様でもあり、お母さまの成人式の思い出や、そこに立ち会うご家族の思い出が蘇る事で絆が一層深まる良い機会になる事でしょう。

    なぜ『振袖』を着るの?

    振袖の由来は、長い袖が揺れ動く様子から付けられたと言われています。この「袖が揺れ動く」という ことは、厄払いや清めの儀式にも通じ、袖を振ることで周りの人を清め、幸せを招くという意味があり、成人式や結婚式などで振袖を 着用するのは、人生の晴れの舞台で身を清めることを意味します。

    振袖は袖の長さによって大振袖・中振袖・小振袖の3種類に分かれ、袖丈が長いほど格が高いとされています。

    振袖の種類

    振袖は、未婚女性の第一礼装です。袖の長さによって大振袖・中振袖・小振袖の3種類に分かれ、袖丈が長いほど格が 高いとされています

    大振袖

    袖丈約114cmが一般的。
    第一正装で最も格調が高く、紋を五つ付けます(五つ紋)。
    花嫁衣裳や、お色直しなどに着用します。最近では成人式でも多く見られるようになりました。

    中振袖

    袖丈87cm~106cm。
    成人式や披露宴など、正式な儀式の場に着用します。

    小振袖

    袖丈76cm~86cm。
    初釜や十三参り、パーティーなどの気軽な席でも着用できます。

    『ママ振り』は価値ある着物!?

    現代の振袖には、生地にポリエステル等の化学繊維を使用され作られた物や、プリント(印刷)により柄が付けられた友禅が大量生産され多く出回っています。
    しかし、ママ振りの多くは、生地にはシルク(絹)を使用し、日本の熟練した伝統工芸技術者によって製造されたものが多く、1着の振袖を製造するに当たり、いくつもの工程があり、それぞれの職人により手作業で製造されています。
    手間の掛かる分だけ貴重であり、価値の高い振袖と言えるでしょう。

    『ママ振り』のコーディネート

    なぜ『振袖』を着るの?

    振袖は晴れ着であるとはいえ、着(る)物である以上ファッションとは切り離す事が出来ません。
    帯や帯揚げ、草履や鞄などを新調し、古いものと新しいものをうまくミックスさせてコーディネートすることで、現代に合った自分らしいスタイルでママ振袖を着ることが出来ます。受け継いだひとの好みやセンスによって、いかようにもアレンジが効き、変化させて楽しむことができるのもママ振の醍醐味です。
    扇屋では帯をはじめ、小物類のコーディネートのお手伝いも行なっております。お気軽にご相談下さい。

    『ママ振り』の修復作業とは

    『ママ振り』の修復作業とは

    きもの工房扇屋では今迄に数多くの『ママ振り』を修復してきました。その多くが30年以上前に染められた振袖です。シミだらけで、変色していてもう着られない、と 諦めている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、経年劣化が著しいものであっても生地さえ弱っていなければ、ほとんどの振袖は修復することが可能です。修復事例として多いのは、振袖全体に原因不明のいつ付いたのかわからないような染みや、黄色い点のような変色が多く出てしまったものなどです。金彩が黒く変色していたり剥離してしまったもの、そのまま着用するにはためらう様な振袖なども多くあります。

    当店では、着物の製造工程を理解した上での修復作業を行います。

    修復方法としては、洗い張り、カビの洗浄、変色部分の漂白、友禅の描き直し、部分的な色補正(染色補正)、金彩加工などがあります。

    絹製品である着物は、何年かに一度洗い張り(水洗い)する事で末長くお召し頂けます。丸洗いや生洗いは着物のドライクリーニングです。ドライクリーニングは日常のお手入れには有効ですが、製造後一度も水洗いされる事の無かったママ振袖であれば、洗い張りをすると良いでしょう。着物の風合いは大分戻りますし、長くしまっていた時によくあるホコリっぽい臭いも解消され、何よりも着物の寿命を延ばす事が出来ます。しかし、闇雲に水洗いすれば良い訳ではありません。友禅が滲む、金彩が溶けて流れ出す等のトラブルも考えられる為、慎重に生地や染めのテストを行い一部柄を伏せての水洗いや、金彩加工を全て落とし、再度金彩加工することもあります。また、サイズが異なり着用出来ない振袖も、仕立て直す事で着る方のサイズに合わせる事が可能です。

    『ママ振り』の修復に掛かる料金は?

    ママ振りの修復に掛かる料金としてはいくらになるのでしょうか?程度にもよりますが、仕立て直す作業を行わず、現状のままでのしみ抜き(軽度の修復)の平均予算は5~10万円程です。着物を全て解き反物に戻し、洗い張り(2~3回水に入れる)、全体のしみ抜き、裏生地を新調して仕立て直す作業としての平均修復予算15~20万円程、金彩加工や重症な状態であれば20~30万円掛かる場合もあります。

    予算としてそこまで掛ける事の出来ない場合は、おまかせプランでも承りますので、ご相談下さい。見積もりは無料で行なっておりますので、お気軽にご相談下さい。

    料金の大きな違いは、修復作業に掛ける時間です。

    染みが重症な場合は、修復作業に数ヶ月かかる場合もあります。一生に一度の晴れの日に間に合うように、なるべく早くタンスから出して振り袖(ママ振袖)の点検をしておきましょう。

    振袖お直しについてのご質問

    20年以上前に作られた振袖に黄色いシミがたくさん付いています。特に白い生地の所に多くありますが直りますか?

    白い所(ごふん)には黄色いシミが出やすいのです。
    カビによる黄変も考えられるので、着物を解き反物状態にしてからシミを抜きます。生地が弱っていなければほとんどの着物は直す事ができますが、作業に掛かる期間は2ヶ月以上はみてください。
    中には1年以上掛かった例もございます。お早めにご依頼ください。

    振袖を娘に着せるのは、おかしくないですか?流行などあるのでしょうか?

    お母様の振袖を娘さんに着させたい方は多くいらっしゃいます。
    成人式のお祝いに同じ振袖を着られる事は素晴らしいと思います。お祝いの着物なので、流行りは本来は何年前の状態に戻す事が理想です。
    また、そこを目指し直しをしておりますが、どうしても振袖自体の柄が寂しい場合は刺繍や金加工を加え、更に華やかにする事も可能です。

    結婚式で振袖を着たいと思っているのですが、可能でしょうか?

    振袖の中でも第一正装で最も格調が高い大振袖は花嫁衣裳や、お色直しなどに着用します。
    その他にも「刺繍半襟・重ね衿・箱せこ・扇子・しごき」などの小物でより一層華やかに演出する事ができます。
    お気軽にご相談ください。

    結婚したら振袖は着れなくなるのでしょうか?

    通常振袖は未婚女性の礼装ですので、ご結婚なさっていたら訪問着や中振り袖、留袖、若い方なら色留袖を着ます。
    着物はお手入れやお直し次第で一生着れる物ですから、袖を短くして訪問着として仕立て直すことは可能です。
    (但し、柄合わせなど着物によっては難しいものもあります。)